山本益司郎先生の交差持入身投のご指導です。
山本先生は交差持入身投を次のようにご指導されたことがありました。
「入身である。スッと入る。
このとき(入身のとき)肚が入っている。(そして)入ったものが下がっている感じである(相手を真下に落とす)。
(相手に)グッと持たせる。(それでも)空間を作ると動く。
(相手にグッと)持たせたところを動かそうとしても動かない。
(自分は)動く場所に入る。(そして)自分が動くために手が柔らかくなっている。
(ただし)柔らかければ相手が動く訳ではない。
(そうではなくて)自分が動いて相手を制するために手が柔らかくなっているのである(1枚目の画像)。
ぶつかる場所、ぶつからない場所がある。
エーイ、ヤーの場所である(2枚目の画像)。
ドーンッと入ってスッと下りる。
入身の原点である。」