山本益司郎先生の坐り方、礼のご指導です。
山本先生は坐り方、礼について次のようにご指導されたことがありました。
「座るときは、三角錐のように座る。頭頂が、(三角錐の)てっぺんである。
重みをドーンと落とすのである。
肩の力を抜く。肩を抜く。力が入らないように。
(重みを)両ひざと、股関節に落とす。
重力のシャワーを感じる。いつもシャワーを浴びている。気持ちいいシャワーである。
地面に染み込むシャワーを浴びて、その通り道が礼である。
礼のとき、お尻を上げない(下記画像)。
そういう体を作らなくてはならない。
これは師の言われたことである。
気持ちよく座る。
肩の力を抜いて、威圧感がなく、求心力、全て納めるように座る。
威圧感を作るために肩に力を入れるのである。
(重力の)シャワーを浴びながら、頭が下りて、礼をする。
そういう礼をするようにしなくてはならない。」
山本先生は、生涯お師匠様であられる山口清吾先生の教えを実践しようとされ、植芝盛平先生を追究されておられました。