山本益司郎先生の呼吸投(当たる)のご指導6です。
山本先生は呼吸投(当たる)について次のようにご指導されたことがありました。
「この辺りを理解した体の使い方を検証している。
(皆さんにも)個性があるから、力でもいいと言われるかもしれない。
それはそれでかまわない。
(しかし、自分はもう)83歳なので(力を入れてはできない)。
そもそも最初からその方向でやってきている(のでこのように行っている)。
(最初から)師が「絶対に力を入れてはいけない」と言われていた。
「(力を)入れたって入らんだろう」と。
自分は(体重が)50㎏ぐらいなので、(大きな人と)対峙したら、いくら(自分が筋肉を)鍛えてもあの筋肉には勝てないと。
だから、自分の2倍、3倍の(体重のある)人を相手にしても、対等に動けるようにした方がいいと絶えず(考えている)。
(それが)開いて、まとまる(ことである。1枚目の画像)。
まとまって、(両手のひらを合わせるだけでなく)まとめるのに、ここまで(両手を交差し、手が肩のところにいくまで)持っていっている。
剣でいえば、こうまとまっている(2枚目の画像)。
まとまって(剣があるところに体が向いて、正眼となる)。」