山本益司郎先生の呼吸投(呼吸法)のご指導1です。
山本先生は呼吸投(呼吸法)について次のようにご説明されたことがありました。
「大先生は、合気道は敵そのものをなくしてしまう絶対的な自己完成の道であると言われた。
だから、相手を傷つけるようなことをしてはいけない。
だけど負けてはいけない。
傷つけない投げ方、武道の中で一番難しいことである。
投げたときに、相手に敵意がなくなってしまうような感じの投げ方である。
それを合気道はしている。
相手を痛めて、傷つけていない。
そこが合気道の難しさである。
合気道は、人間としての完成度を高めなければいけないということである。
(そこでの)エネルギーは、アインシュタインのE=mc²である。
(エネルギーは)質量とスピード(光速度)である。
筋力でないということである。筋力はそれを活かしているのである。」