山本益司郎先生の片手取呼吸投です。
山本先生は、次のように説明されたことがありました。
「相手を崩すのではない。崩すという発想を取らないで欲しい。崩すとなると作為になる。崩すのではなく相手と一つになる。一つになりスーッと落ちる。同化和合である。外部的に見れば相手は崩れているが、取りが崩そうと思うと作為を弄することとなってしまう。そうすると力のある相手には絶対に引っかかってしまう。
そうではなく、相手との一体化である。一体化すればゼロになる。相手がプラスと自分がマイナスとなれば、くっつければゼロになる。ゼロになったところで落ちる。」