山本益司郎先生の相手に手を持たれたときのご指導です。
「相手に手を持たれても、神経は全部通っている。
自由に柔らかく動く。
超伝導体のごとくである。
脱力ではない。神経はピリーッと入っている。相手が触れたら落ちるぐらいである。
引力場の中にいるのだから、相手が落ちるのが当たり前である。相手は引力に逆らって(取りに向かって)来ているのである。引力に逆らっている。
こうすれば(止まっていれば)安定していて、動いたら不安定になるのである。
だから(相手に)懸かった方が負けるのである。(相手に)懸からない方が勝つのである。」