山本益司郎先生のグッと持たれたときのご指導です。
山本益司郎先生のグッと持たれたときについて次のようにご指導されたことがありました。
「合気道の思考体系の中では、グッと持つということは、欠点がその中に入っているということである。
(相手が諸手で)グッと持つ(1枚目の画像)。
これは強い。
しかし、その裏には弱さがすごくある。
(取りが動けば、相手は)弱くなる。
(したがって)それを(取りが)動きながらやれば、スッと(業になり)入ってしまうのである(2枚目、3枚目の画像)。
だから(取りは、相手が)強く持ったことに対して恐怖感を持たないようにする。
初めのうちは(初心者は)恐怖感を持つかも知れないけれど、指導者はちゃんと「(相手が)力を入れたって気にするなよ」と指導する。
山口清吾先生も、何十年も前に(グッと持たれたことについて)「山本さん、そんなの放っておけよ。出来なくてもいずれで出来るようになるよ。その方向に行けば」と言われたのである。」