山本益司郎先生の大先生と礼についてのご説明です。
山本先生は大先生と礼について次のようにご説明されたことがありました。
「大先生の言われた考え方(を理解してほしい)。
一教だったら、相手を乗り越える感じに入れと。
大先生の言われたこと、行われたことを理解してほしい。
合気道は大先生である。
大先生はどうだったのか。
先生方に質問してほしい。
そこから事が始まるのである。
合気道は、日本の文化である。
能とかお茶とかと同一に考えて、合気道をそのレベルに引き上げる努力をしなくてはならない。
(礼をするときは)目の前にいる人を(下腹から)吸い込んで上にあげて一つにする。
それが背中から下りてくる。
そのエネルギーを相手の中に入れる(礼をする。下記画像)。
(頭を上げて)戻すとき、また、相手を自分の中に入れる。
段々段々、距離感が短くなってくる。
頭を下げるほどに、相手との距離感が短くなってくる。
これは、高校生から、正座をして礼儀正しく頭を下げるとはどういうことかと聞かれた。
筋肉で頭を下げているのではない。
(相手と)仲良くしようということから、上で一つにまとまって、ずっと下りてきてそのエネルギーが相手の中に入っていく。」