山本益司郎先生の手刀だけの正面業です。
山本先生が相手をくるくるさせておられました。
山本先生は、「自分の力でやっているのではなく、相手の力でやっている。相手が大きくて力強い方がやり易いのだ。そのためには相手を飲み込めるぐらいに、相手を消化できるぐらいに自分の体は練り上げていなければならない。肚が使えなければならない」とおっしゃっていました。
また、「肚を使うには、自分の関節が固まっていてはいけない。関節が自然に自由に動かなければならない。それが内剛外柔の体である」ともおっしゃっていました。
山本先生は、「最初から相手がどのように動くかがわかるからできるのだ。偶然の動きではない」とおっしゃって、手刀だけで相手をくるくるさせておられました。
山本先生は、高齢になっても体は練り上げることができる、痛めたところも治すことができるとおっしゃっておられました。