山本益司郎先生の諸手取呼吸投(横の方へ)です。
山本先生は、これは(諸手取呼吸投は)相手にグッと持たれた間合いであると説明されました。
自分の重心が移動している。柔らかく移動しているのだと。
山本先生は間合いを大事にしなければならないと言われました。
相手が自分との距離と一間(およそ182㎝)ぐらいのところにいれば、相手は相当こちらを意識することとなる。
そこで肚で相手の線を切る、ぶった切ると言われました。巻藁でも竹でも切ったとき、切り口がある。その切り口を完全に切るのだと。
山本先生はこの写真のとき、「一番大切なのは間合いである。自分が相手を見たとき、意識的には(自分は)相手の中に入っている。そのとき膝は凄く緩めている。膝が緩んでないと武道家ではないというぐらいである。重みがストーンと相手に入っていかなければならない」と言っておられました。
これは先生の去年のお言葉です。
この時の先生は、84歳でした。
先生、84歳でも、早過ぎです。