山本益司郎先生の片手取呼吸投です。
山本先生は片手取呼吸投で次のようにご指導をされたことがありました。
相手のエネルギーをもらって動いているだけである。
同化和合の原理である。同化和合とは、相手と自分が一つになることである。すなわち、一元の世界に入るということである。
相手が来ているのを気にせず、自分はそのまま動けばいい。それを、相手が来たらといって止めるからおかしくなるのである。止めると力の原理になってしまう。筋肉の原理になってしまう。止まるのではなく、一回その場所(動く場所)に行ったら動き出す。それを間合いという。間合いには、気の間合い、触れる間合い、固まった間合いの3つがある。
いまは、意識のエネルギー、空間のエネルギーを使っている。これが合気道の特色である。
相手が来たのをそのまま投げる。来たエネルギーをもらって投げるのである。