山本益司郎先生の体の作り方についてのご指導3です。
山本先生は体の作り方について次のようにご指導されたことがありました。
「肩を回す。
肩を回しながら左(足)に乗ったり、右(足)に乗ったりする(体重を左右にかける)。ちゃんと乗る。(乗って)止まる。スッと乗る。(乗って)一つにまとめる。
肩を回す。肩甲骨である。
人間は、大腿骨、肩甲骨、お尻が一番大きい。お尻の筋肉が一番大きい。だから、その辺を気楽に使う。腕力を使うのではない。
(一歩前に出て)前に乗っかる。
(一歩後ろに下がって)後ろに乗っかる。重力が前に出る。
剣を振るにも、これが出来なければ剣を振れない。
剣を振るためには体が出来ていなければ振れない。
何故かというと体が動いていないと剣を振っても仕方がないからである。
(体が動いていなければ)剣に頼ってしまう。
人を脅かすために剣を使うならそれでもいいが、そういう話ではない。体が使えない人間は、剣は使えない。
日本の伝統的な舞踊でも、お尻を締めている。ちゃんと締まっている。それで柔らかく動いている。
もの凄く締まっている。
それが外から(前から上にあがって、返って)もの凄くしなる(下記画像)。」