山本益司郎先生の坐業片手取呼吸投です。
山本先生は坐業片手取呼吸投の稽古のとき、次のように説明されたことがありました。
「リズムである。相手のエネルギーが自分に向かって来る。それを全部もらう。自分はその相手のエネルギーで動いているのである。それを(相手のエネルギーを)絶対に消さないのである。(それなのに)こうやると(力を入れると)全部消えてしまうのである。
取りが、手を持たれそうになるとき、相手の中に入って一つになる。そうすれば相手は自分のものになる。
空間のエネルギーである。これは3次元でなく4次元、5次元ぐらいのイメージである。時間軸、スピードはエネルギーである。空間のエネルギーを巧みに使っているのである。まあ「巧み」というとおかしいが。
あと、間合いの問題である。間合いといえば人間関係の間合いもある。そういったことも含めて勉強しなくてはならない。」