山本益司郎先生の重みを作るご指導です。
山本先生が、重みを作りましようと言われ、次のようにご指導されたことがありました。
「重みというのは引力、重力しかない。筋力には重みはない。
小太刀を引力のスピードで下ろしていく(地面まで小太刀が落ちるままのスピードで下ろす)。(下ろすとき)自分の頭部も柔らかくして下ろしていく。頭も残さないで下ろしていく。頭とは五感の中で感じるところである。頭を下ろす。体中柔らかくして下ろす。(小太刀が落ちる)引力スピードは結構速い。これが重みである。
(小太刀が落ちる)スピードに負けないように自分の体も下ろす。
(小太刀が落ちるとき)足が土の中に練りこむぐらいドーンと落とす。これが自由に出来るような体作りをしなければならない。みんな稽古している割には固めているところがあるので注意しなければならない。」