山本益司郎先生の上げ潮、引き潮のご説明です。
「広がるのは引き潮である。これが上げ潮(でまとまる)。
わだつみの神の上げ潮、引き潮の縦軸に重みが乗っている。これは引力である。筋力ではないのである(上記の画像)。
植芝盛平先生の口述本に全部、具体的に説明してある。それを(各自が)どう入口を読み解くかは別だが、植芝先生の本ほど説明している本はない。
肚を使うことについて、「息を出す折には丸く息をはき、ひく折には四角になる」(高橋英雄編著「武産合気」白光出版45頁)とある。
ひく折とは、入れる折には四角に入れなさいよということである。吐き出すときには丸く吐き出しなさいよということである。
入れるときには上がってしまうのである。
四角は(前後左右と)両方からなっている。
だから、スッと上がってしまう(下記画像)。
呼吸力で(上がってしまう)。呼吸法である。別に筋肉なんか考えない。潮が引いて、満ちてくる(二人取)。体中を完全に使い切って行う。」