合気道研修会道場の稽古生のページ

合気道研修会道場で稽古している稽古生渡邉のブログです。大阪市北区の中崎町駅(地下鉄谷町線)から徒歩3分の場所にある合気道研修会中崎道場(研修会道場の本部道場。大阪府大阪市北区中崎2丁目3ー12傍島ビル4階)に所属し、指導員もしています。

山本益司郎先生の隅落とし

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山本益司郎先生の隅落としです。

山本先生は、合気道開祖植芝盛平先生の口述本の内容を引用しながら、次のように説明されました。

「(相手に手を力いっぱい)ガチッと持たれたらどうするかという話がある。(そういうときは)相手の動きを見る。(相手に手をガチッと持たれても、自分の)体は(動くところがあるので前後に)動く。そうすれば(相手も)だんだん動いてくる。手はそのためにある。

(相手は取りを)持とうという仕事をしている。(取りが相手と)同化しようとすれば、(取りは例えば)チューブの空気を抜いたようなもの(と意識するの)である。これが同化和合したところである。それで(取りが)行く(べき)ところに行ったら、(受けは)落ちる。(これは)脱力ではない。広がって、閉じている(という合気呼吸な)のであって、脱力ではない。(自分と相手の)二人の知らないところに行ったら、(相手は)動く。(だから)宇宙の彼方まで行く。そういう感覚である。それが「ス」と「ウ」の呼吸である。「スー」と出て行って、「ウー」っと入って、ここから万物が産むというものである。智慧の世界である。」

山本先生は、最晩年まで植芝盛平先生について勉強され、我々にご指導してくださいました。